Claude Code vs OpenAI Codex CLI
徹底比較|機能・料金・使い分けを解説
Anthropic と OpenAI、それぞれが提供するターミナルAIコーディングエージェントを多角的に比較。どちらを選ぶべきか、シーン別の使い分けも解説します。
それぞれどんなツール?
Anthropic が開発するターミナルベースの AIコーディングエージェント。Claude モデルを活用し、コード生成・編集・テスト・デプロイまで自然言語で指示できる。
GitHub や外部サービスと連携する MCP(Model Context Protocol)をネイティブサポート。大きなコードベースの分析や、設計に忠実な実装が得意。
OpenAI がオープンソース(Apache 2.0)で公開するターミナル向けコーディングエージェント。Rust 製で非常に軽量・高速。GitHub に 68,000 以上のスターを持つ人気ツール。
ローカル実行はもちろん、クラウドサンドボックスでのタスク実行や、VS Code / Cursor などの IDE 統合にも対応。
どちらも「ターミナルで動くAIコーディングエージェント」という点は共通ですが、設計思想・得意分野・料金体系が異なります。どちらが優れているかは用途によって変わります。
機能比較一覧
| 項目 | Claude Code | Codex CLI |
| 開発元 | Anthropic | OpenAI |
| オープンソース | ✗ クローズド | ✓ Apache 2.0 |
| ベースモデル | Claude 3.5 / 3.7 Sonnet | o3, o4-mini 系(GPT最新世代) |
| コンテキスト長 | 優位 最大 200,000 トークン | モデル依存(比較的短め) |
| MCP サポート | 優位 HTTP/SSE/stdio ネイティブ | stdio ベース(HTTP 系は制限あり) |
| 実行速度 | 標準 | 優位 Rust 製で軽量・高速 |
| 承認モード | default / acceptEdits / plan / bypassPermissions | Suggest(読み取りのみ)/ AutoEdit / Full Auto |
| IDE 統合 | VS Code, JetBrains 拡張 | VS Code, Cursor, Windsurf 拡張 |
| クラウド実行 | ローカル中心 | 優位 クラウドサンドボックス対応 |
| 並列タスク | サブエージェント機能(worktree) | 優位 サブエージェントで並列化 |
| Web 版 | claude.ai/code | chatgpt.com/codex |
| カスタマイズ | CLAUDE.md, hooks, スキル | 優位 OSS のため直接改変も可 |
| Windows 対応 | WSL 推奨 | WSL 推奨(実験的) |
ベンチマーク比較
公開されているベンチマーク結果を比較してみましょう。評価軸によって優劣が変わります。
SWE-bench Verified
実際のGitHub Issueを修正できるか
コード修正精度は Claude Code がやや優位
Terminal-Bench 2.0
ターミナル操作・自動化タスク
ターミナル操作の自動化は Codex CLI が強い
ベンチマーク結果は「どの作業か」で逆転します。コード修正・バグ修正・設計忠実度では Claude Code が優位、ターミナル操作の自動化・コマンド実行では Codex CLI が強い傾向があります。
料金比較
エントリーの $20/月プランはほぼ同額です。ただし Codex CLI は OSS なので、APIキーさえ持っていれば CLI ツール自体は無料で利用できます。Claude Code も API キー利用は可能ですが、本格利用はサブスクリプション推奨です。
インストール方法
# npm でインストール
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
# 起動
claude
# npm でインストール
npm install -g @openai/codex
# または Homebrew でインストール(Mac)
brew install --cask codex
# 起動
codex
承認モード(セキュリティ設定)の違い
どちらもAIが自律的に操作するため、何をどこまで許可するかの設定が重要です。
| モード | Claude Code | Codex CLI |
| 確認あり(安全) | default モード | Suggest モード(読み取り専用) |
| 編集のみ自動 | acceptEdits モード | Auto Edit モード |
| 全自動(注意) | bypassPermissions モード | Full Auto モード |
| 細かい制御 | allow/deny リスト、hooks で柔軟設定 | シンプルな3段階 |
それぞれの強みと弱み
- コード修正・バグ修正の精度が高い(SWE-bench 72.7%)
- 200,000 トークンの超大容量コンテキスト
- MCP で GitHub・DB・Slack などを直接操作
- hooks・CLAUDE.md で細かくカスタマイズ可能
- 設計忠実度が高い(デザイン通りの実装)
- 長くて複雑なコードベースの分析が得意
- Rust 製で軽量・応答が速い
- ターミナル操作自動化が得意(Terminal-Bench 77.3%)
- オープンソースでカスタマイズ・拡張が自由
- クラウドサンドボックスで安全に実行できる
- サブエージェントで複数タスクを並列処理
- ChatGPT Plus に含まれるためコスパが良い
- クローズドソースのため内部改変不可
- 上位プランは月額 $100〜$200 と高め
- ターミナル操作の自動化はやや苦手
- MCP の HTTP 対応が限定的(stdio 中心)
- コンテキスト長が Claude に比べて短い
- バグ修正・設計忠実度では Claude がやや上
- Windows は実験的サポート(WSL 推奨)
シーン別おすすめ使い分け
どちらが優れているかは目的次第です。シーン別にどちらを選ぶべきかを整理しました。
バグ修正・コードレビュー
Claude Code 推奨SWE-bench スコアが高く、複雑なバグも正確に修正。大きなコードベースを丸ごと渡しても対応できる。
ターミナル・シェル自動化
Codex CLI 推奨Terminal-Bench スコアが高く、コマンド実行・スクリプト作成・システム操作の自動化が得意。
外部サービス連携(GitHub・DB)
Claude Code 推奨MCP で GitHub・PostgreSQL・Slack をネイティブ接続。「イシューを見てPRを作って」が一発で完結。
高速プロトタイピング
Codex CLI 推奨軽量・高速なので、素早くアイデアをコードに落としたい場面に向いている。
大規模リファクタリング
Claude Code 推奨200,000 トークンのコンテキストで大きなコードベースも一度に把握。長期的な構造改善に強い。
複数タスクの並列処理
Codex CLI 推奨サブエージェントで独立したタスクを並列実行。複数機能を同時に開発したい場合に効率的。
チームへの導入・共有
どちらも対応Claude Code は .claude/settings.json、Codex は .mcp.json をコミットしてチーム設定を共有可能。
ツールのカスタマイズ・拡張
Codex CLI 推奨オープンソースなのでソースコードを直接改変・拡張できる。独自のプラグイン開発も自由。
結論:どちらを選ぶべきか
- バグ修正・コード品質を重視したい
- 外部サービスと深く連携して作業したい(MCP)
- 大きなコードベースを扱う機会が多い
- 細かい権限設定・カスタマイズが必要
- ドキュメント生成・説明の質も重視する
- すでに ChatGPT Plus/Pro に加入している
- 高速なプロトタイピングを重視する
- ターミナル操作・シェルスクリプトをよく自動化する
- オープンソースでカスタマイズしたい
- 複数タスクを並列で処理したい
実は「どちらか一方」に絞る必要はありません。Claude Code をメインに複雑なコード修正・MCP 連携タスクに使い、素早いプロトタイピングや並列タスクには Codex CLI を使うという使い分けが最も効率的です。両者は競合というよりも、異なる強みを持つ補完的なツールです。
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当ブログでは Claude Code の活用方法を詳しく解説しています。
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