macOSでユニバーサルクリップボードを復活させる方法

PC操作

はじめに

macOSとiOS/iPadOSをまたいで「コピー&ペースト」をシームレスに行えるユニバーサルクリップボード。便利な機能ですが、Synced Clipboard(共有クリップボード)が動作しなくなり、「Mac⇔iPhone間で貼り付けができない…」というトラブルが発生することがあります。本記事では、ターミナルから簡単なコマンドを実行することで、この機能を再有効化する方法をステップごとにご紹介します。


前提条件

  • macOS 10.12 Sierra 以降を搭載したMac
  • 同一Apple IDでサインインしたiPhone/iPad
  • MacとiOSデバイスがBluetoothおよびWi-Fiで同一ネットワークに接続されていること
  • Handoff(「システム設定」→「一般」→「AirDrop と Handoff」)がオンになっていること

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手順

1. ターミナルを起動

Finder で「アプリケーション」>「ユーティリティ」>「ターミナル」を開くか、Spotlight(⌘ + スペース)で「Terminal」と入力して起動します。

2. 共有クリップボードの設定ファイルを書き換え

以下のコマンドをターミナルに貼り付けて Enter を押します。

defaults write ~/Library/Preferences/com.apple.coreservices.useractivityd.plist ClipboardSharingEnabled -bool true
  • ClipboardSharingEnabled1true に設定することで、ユニバーサルクリップボード機能を ON にします。

3. ユーザアクティビティデーモンを再起動

設定を反映させるために、バックグラウンドで動作する「useractivityd」を再起動します。

killall useractivityd

4. Macを再起動 or ログアウト/ログイン

(手順 3 で再起動できる場合もありますが、確実に反映させるためにはMac本体の再起動、またはログアウト&ログインがおすすめです。)


動作確認方法

  1. Macでテキストや画像をコピー(⌘ + C)
  2. iPhoneやiPadの任意のアプリにペースト(長押し→「ペースト」)
  3. 逆にiOS側でコピーした内容をMac上で⌘ + V で貼り付けてみる

以上の手順で、Mac⇔iOS間でコピー&ペーストが行えれば成功です。


トラブルシューティング

症状対策
コピー内容がペーストできない• Handoffがオフになっていないか確認
• 同一Apple IDでサインインしているか再確認
ターミナルコマンドが「permission denied」などで失敗• コマンド実行前に sudo をつけずにユーザ領域の設定を書き換えているか確認
再起動後も動作しない• macOSを最新バージョンにアップデート
• Bluetooth・Wi-Fiを一度オフ/オン

まとめ

ターミナルから defaults write … ClipboardSharingEnabled を実行し、useractivitydを再起動するだけで、ユニバーサルクリップボードが復活します。Handoff周りの設定やネットワーク状況を整えたうえで、ぜひお試しください。業務やプライベートでのデバイス間連携がスムーズになり、作業効率がグッと向上します!

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