Claude Sonnet 5 vs Codex(GPT-5.5)徹底比較|コーディングAIはどっちが強い?
AnthropicのClaude Sonnet 5と、OpenAIのコーディングエージェント「Codex」が搭載するGPT-5.5。料金・コンテキスト窓・ベンチマーク・開発ツールとしての使い勝手まで、両者を徹底比較します。
目次
Claude Sonnet 5とCodex(GPT-5.5)とは
Claude Sonnet 5は、Anthropicが2026年6月30日にリリースしたSonnetシリーズ最新モデルです。コーディングとエージェントタスクで前世代から大きく進化し、上位モデルのOpus 4.8に迫る性能を、抑えたコストで実現しています。
一方のCodexは、OpenAIが提供するコーディングAIエージェント(CLI・IDE拡張・Web版など)です。2026年4月23日にリリースされたOpenAIの最新フロンティアモデル「GPT-5.5」(コードネーム”Spud”)を搭載しており、Codex製品としては従来から専用モデル「GPT-5.3-Codex」も並行して提供されています。
本記事での比較範囲:「Claude Sonnet 5」と「Codexが搭載するGPT-5.5」をモデル単体で比較したうえで、それぞれを利用する開発ツール(Claude Code/Codex)の料金プランも比較します。
モデルスペック比較表
| 項目 | Claude Sonnet 5 | GPT-5.5(Codex搭載) |
|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | OpenAI |
| リリース日 | 2026年6月30日 | 2026年4月23日 |
| 料金(入力/出力・100万トークン) | $3.00/$15.00(導入価格$2.00/$10.00、〜2026/8/31) | $5.00/$30.00(キャッシュ入力$0.50) |
| コンテキストウィンドウ | 100万トークン | 約105万トークン(入力約92万+出力12.8万) |
| 最大出力 | 128Kトークン | 128Kトークン |
| 思考モード | アダプティブ思考が自動オン | 推論レベル(reasoning effort)を選択可 |
| 画像入力 | 対応(高解像度2576px) | 対応(マルチモーダル) |
| コーディング・エージェント専用モデル | 同一モデルがそのまま強力 | 別途「GPT-5.3-Codex」も提供($1.75/$14、40万トークン窓) |
料金面の特徴:Sonnet 5はGPT-5.5よりも入力で約4割、出力で半額というコスト優位があります(導入価格適用中はさらに差が開きます)。一方GPT-5.5はコンテキストウィンドウがわずかに広く、キャッシュ入力の単価も明示されている点が特徴です。
ベンチマーク比較(SWE-bench Proほか)
実際のコーディング性能を示す代表的なベンチマークとして、両モデルとも結果が公開されている「SWE-bench Pro」(実務に近いソフトウェアエンジニアリングタスクの自動採点ベンチマーク)で比較します。
SWE-bench Proでは、Claude Sonnet 5が63.2%でGPT-5.5の58.6%を上回っています。なお、Sonnet 5は前世代のSonnet 4.6(58.1%)からも大きく性能を伸ばしています。
GPT-5.5側の強み
GPT-5.5は「SWE-bench Verified」という別の評価軸では88.7%を記録し、発表時点で首位を獲得しました。また「Terminal-Bench 2.0」(複雑なコマンドライン操作の評価)では82.7%、業務遂行能力を測る「GDPval」では84.9%と、エージェント的なタスク全般で高水準の結果を出しています。
ベンチマークを読むときの注意:SWE-bench ProとSWE-bench Verifiedは別の評価セットのため単純比較はできません。「同一ベンチマークで比較できる指標」としてはSWE-bench Proが両モデルとも公開されている数少ない共通指標です。総合的な実力差は、実際の利用シーンでの使用感も合わせて判断するのがおすすめです。
開発ツールとしての比較(Claude Code vs Codex)
多くの開発者にとって実際の使用体験を左右するのは、モデル単体の性能だけでなく「どのツール経由で使うか」です。AnthropicのClaude Sonnet 5は主にCLIツール「Claude Code」経由で、OpenAIのGPT-5.5は「Codex」(CLI・IDE拡張・Web版・iOSアプリ)経由で利用するのが一般的です。
Claude Code
- ターミナル・Web・デスクトップで利用可能
- Sonnet 5とOpus 4.8を切り替えて使用
- Pro:月額20ドル
- Max:月額100ドル(5倍)/200ドル(20倍)
- Team Premium:1席あたり100〜125ドル
Codex
- CLI・IDE拡張・Webアプリ・iOSアプリで利用可能
- ChatGPT Free/Goプランでも無料枠あり
- Plus:月額20ドル
- Pro:月額100ドル(5倍)/200ドル(20倍)
- 自動コードレビュー・Slack連携などクラウド機能あり
料金体系は両者ともほぼ同水準(Plus/Pro系プランが月額20ドル、上位プランが月額100〜200ドル)で、横並びで比較しやすい構成になっています。Codexの方が無料プラン(ChatGPT Free/Go)でもCLIを使える点で、お試しのハードルはやや低いといえます。
料金プラン比較
| プラン | Claude Code | Codex |
|---|---|---|
| 無料枠 | なし(API従量課金のみ) | ChatGPT Free/Goプランで利用可 |
| エントリープラン | Pro:月額$20 | Plus:月額$20 |
| 上位プラン(5倍枠) | Max:月額$100 | Pro:月額$100 |
| 上位プラン(20倍枠) | Max:月額$200 | Pro:月額$200 |
| チーム向け | Team Premium:1席$100〜125 | Business:従量課金(座席制) |
| API従量課金 | $1〜$25/100万トークン | モデルにより$1.75〜$30/100万トークン |
どちらを選ぶべきか
Claude Sonnet 5がおすすめ
- 実務寄りのソフトウェアエンジニアリングタスク(SWE-bench Pro系)を重視する
- コストを抑えながらOpus級の精度がほしい
- すでにClaude Code・Claudeエコシステムで開発している
- 長いコンテキストでのコスト効率を重視する
Codex(GPT-5.5)がおすすめ
- ターミナル操作やコンピュータ操作(Terminal-Bench/OSWorld系)を多用する
- ChatGPTを既に契約していて追加コストなく試したい
- 自動コードレビューやSlack連携などクラウド機能を活用したい
- iOSアプリなどマルチプラットフォームでの利用を重視する
実践的な結論:どちらも甲乙つけがたい水準に達しているため、「コストパフォーマンス重視ならClaude Sonnet 5」「すでにChatGPTエコシステムにいる、またはターミナル操作の自動化を重視するならCodex」という基準で選ぶのが現実的です。両方を併用し、タスクの性質によって使い分ける開発者も増えています。
よくある質問
Codexは「GPT-5.5」と「GPT-5.3-Codex」のどちらを使っているのですか?
Codex製品自体は、汎用フロンティアモデルであるGPT-5.5を取り込みつつ、コーディング専用にチューニングされた「GPT-5.3-Codex」モデルも引き続き提供しています。用途や利用するインターフェースによって、どちらのモデルが使われるか異なる場合があります。
SWE-bench ProとSWE-bench Verified、どちらが信頼できる指標ですか?
どちらも実務に近いコーディング能力を測るベンチマークですが、問題セットと採点基準が異なるため単純な優劣比較はできません。本記事では両モデルが共通して結果を公開しているSWE-bench Proを軸に比較しています。
料金が安いのはどちらですか?
API単体の料金で比較すると、Claude Sonnet 5($3/$15、導入価格時は$2/$10)の方がGPT-5.5($5/$30)より明確に安価です。ただしCodex専用モデルのGPT-5.3-Codex($1.75/$14)はさらに安く、用途によって最適な組み合わせは変わります。
どちらも併用できますか?
はい。Claude CodeとCodexは別々のツールのため、両方契約してタスクの性質に応じて使い分けることも可能です。実務での性能差が気になる場合は、自分のコードベースで両方を試してみるのが最も確実です。
まとめ
Claude Sonnet 5とCodex(GPT-5.5)は、いずれも2026年時点でトップクラスのコーディングAIです。共通ベンチマークのSWE-bench ProではClaude Sonnet 5がやや優勢、料金面でもSonnet 5の方が割安という結果になりました。一方GPT-5.5はSWE-bench VerifiedやTerminal-Bench 2.0で高いスコアを記録しており、ターミナル操作やエージェント的タスクに強みがあります。
- コストパフォーマンス・実務コーディング重視ならClaude Sonnet 5
- ChatGPTエコシステム・ターミナル操作重視ならCodex(GPT-5.5)
- 迷ったら両方試して、タスクごとに使い分けるのが現実的


