Claude Slidesの使い方は、学習メモを用意し、誰に何を伝える資料かを指定するところから始まります。勉強した内容を5枚程度に整理すれば、発表の準備と、自分の理解の確認を一緒に進められます。
この記事では「学習記録アプリの設計」を例に、依頼文の作り方、生成後の見直し、PowerPoint・PDFへの書き出しの進め方を紹介します。
2026年9月20日の公式情報を基にした使い方ガイドです。Mac版ClaudeのProアカウントで「Artifacts」「Slides Beta」の入口は確認しました。スライド生成・編集・書き出しは未検証で、以下のプロンプトと構成表は本記事で作成した例です。完成した生成物のレビューではありません。
1. Claude Slidesとは? 使えるプランと基本機能
Claude Slidesは、メモや会話を基に発表資料を作る機能です。スライドの直接編集、Claude内での発表、PowerPoint・PDFへのエクスポートに対応しています。出典:Artifacts公式ヘルプ
提供対象はPro・Max・Team・Enterpriseの有料プランで、ベータ版です。Freeでも利用できる通常のArtifactsとは対象が異なります。Enterpriseは管理者による有効化が必要です。出典:提供条件
このブログで使うなら、「読んだ内容を自分の言葉で説明できるか」を確かめる教材づくりが候補です。完成枚数を増やすより、説明しにくい箇所を見つけて学習メモへ戻る使い方をおすすめします。
2. 学習メモを5枚のスライドにするプロンプト
最初はWeb版かデスクトップ版で、会話からスライド作成を依頼するか、入力欄の「Output」からSlidesを選びます。Artifactsのテンプレートから始める方法もあります。出典:作成の入口
「いい感じの資料にして」だけでは、説明の深さや枚数が決まりません。次の例では、読者、発表時間、残したい論点、使う材料を先に固定しています。そのまま試す場合も、生成前の構成を自分で読み、題材に合うか確認してください。
Claude Slidesで、日本語の5枚の発表資料を作成してください。
対象:データベースを学び始めたITエンジニア。発表時間:5分。
目的:利用者と学習記録の関係、外部キーと認可の違いを説明する。
構成:①目的 ②保存するデータ ③利用者と記録の関係 ④本人だけが操作する条件 ⑤確認問題。
条件:1枚1メッセージ、箇条書きは各3点まで。関係図には「1」「0件以上」を明示。
下のメモにない機能・実績・数値は追加しない。不足は「要確認」にする。
外部検索や他の連携資料は使わず、このメモだけを材料にする。
まず構成を提示し、私の確認後にスライドを作成してください。
題材:学習記録アプリの設計
usersにはidを持たせる。
study_logsにはid、user_id、studied_on、topic、minutes、noteを持たせる。
1人の利用者は0件以上の学習記録を持ち、1件の記録は必ず1人に属する。
学習時間minutesは1〜1440分。
本人だけが自分の記録を閲覧・作成・更新・削除できる仕様にする。
外部キーはデータの整合性を守るもので、本人確認やアクセス認可の代わりにはならない。
利用者AとBを用意し、AがBの記録を読めず変更もできないことをテストする。元の考え方は、バイブコーディング前のER図・データ設計で整理しています。ここではアプリを実装せず、関係と制約を説明する資料に範囲を絞ります。
以下は狙う構成の例です。Claudeがこのとおりに出力した結果ではありません。
| 枚数 | 伝えること | 自分で確認する点 |
|---|---|---|
| 1 | 誰が何を記録するアプリか | 学習時間を保存する目的が説明できる |
| 2 | usersとstudy_logsに保存する項目 | user_idがどの利用者を指すか分かる |
| 3 | 利用者1人に対して記録は0件以上 | 記録がまだない利用者も表せる |
| 4 | 本人だけが自分の記録を操作する | 外部キーだけで認可できると説明していない |
| 5 | AがBの記録へアクセスしたら? | 許可しない理由を自分の言葉で答えられる |
3. 生成後は「内容→図→見た目」の順に直す
見た目が整っていると、内容も正しいように感じがちです。最初の見直しでは装飾を後回しにし、元メモから勝手に追加された機能や、省かれた条件を探します。例えば「外部キーを付ければ他人のデータを守れる」という説明になっていたら、元メモの意図と異なります。
修正は対象を狭く指定すると、確認する範囲も小さくできます。次は、誤りや説明不足を見つけたときの指示例です。
4枚目だけ修正してください。
「データの整合性」と「誰が操作できるか」を別の項目に分けてください。
外部キーがアクセス認可を代替するような表現は削除してください。
仕様は元メモに合わせ、実装できているとは断言しないでください。
他の4枚は変更せず、変更点を短く説明してください。図は線がつながっていれば正解とは限りません。利用者側と記録側が逆になっていないか、記録が0件の状態を説明できるかを確認します。専門記号だけで読みにくいなら、「1人」「0件以上」と日本語を添えると、初学者にも意図が伝わります。
最後に声に出して発表し、1枚に説明を詰め込み過ぎていないかを確認します。5分に収まらない場合は文字を小さくする前に、本文に残す説明と口頭で補う説明を分けます。削ることで意味が変わる条件は、短い注記として残しましょう。
4. PowerPoint・PDFへ書き出すときの確認
公式にはPowerPointとPDFへの書き出しが案内されています。生成物を開き、エクスポートの操作から必要な形式を選びます。画面上の位置やラベルは更新で変わり得るため、ここでは未確認のボタン位置を指定しません。出典:書き出し可能な形式
用途ごとの確認項目をあらかじめ決めておくと、ダウンロードできただけで完了にするのを防げます。以下は本記事のチェック案です。
| 用途 | 確認すること |
|---|---|
| PowerPointで編集を続ける | 実際に開き、日本語の改行、文字の欠け、図の位置を確認する。変更したい文字や図が編集できるかも試す |
| PDFで配布する | 全ページを開き、表や図が切れていないか、拡大せず読めるかを確認する |
| 会場で発表する | 本番のPC・画面で開く。元メモと同じ条件を説明しているか、ページ順を確認する |
PowerPointへ出力できることと、すべての要素が希望どおり編集できることは別です。編集可能な範囲や表示の再現性は、実際の書き出しファイルで確かめてください。本記事ではその互換性テストは行っていません。
5. 表示されない場合と、学習に生かす使い方
Slidesが見つからない場合は、対象プラン、組織の有効化設定、Capabilitiesの「Code execution and file creation」を確認します。Artifactsは利用枠を消費します。モバイルでは作成依頼と閲覧ができますが、編集などにはWeb版・デスクトップ版を使います。出典:設定・利用上限・モバイルの範囲
初回から長い資料を何種類も作るより、今回のような短いメモと5枚の構成で、目的に合う出力になるか試す方が見直しやすくなります。これで一定割合のトークンを削減できると保証するものではありませんが、全面的な作り直しを避けるための進め方にはなります。
学習に使うなら、完成後に次の3問を自分で答えてください。「なぜ表を2つに分けたか」「学習記録がない利用者をどう表すか」「本人だけが操作できることをどう確認するか」。答えられなかった部分をメモへ追記すれば、スライド作成が次の学習につながります。
仕事の資料を使う場合は、AIに入力してよい情報かを先に確認します。具体的な整理方法はAI利用時のセキュリティ確認も参考にしてください。
情報確認日:2026年9月20日。ベータ版のため、提供条件・画面・出力仕様は変わる可能性があります。アイキャッチは概念イラストです。
発表資料にする前にメモを整理したい場合は、Claude Docsで学習ノートを作り、コメントで推敲する方法も参考にしてください。


