Grok Botとは?できること・プラン・初めての人が最初に選ぶ契約を、公式資料で整理【The X Subscription・Cursor・Xの違い】

Grok Botのイメージ
AIエージェント

Grok Botとは?できること・プラン・初めての人が最初に選ぶ契約を、公式資料で整理【The X Subscription・Cursor・Xの違い】

Grok Botは、クラウド上の専用パソコンで、ブラウザやファイルを使って仕事を進めてくれるAIエージェントです。ところが、契約の入口が「The X Subscription」「Cursor」「SuperGrok」「X Premium」と多く、どこから始めればよいか分かりにくくなっています。この記事では、xAI(SpaceXSI)とCursorの公式資料だけを使って、何ができるかと、初めて使う人はどこから契約すればよいかを整理します。

先に結論:初めての人は、この順番で選ぶ

あなたの状況おすすめの入口理由(公式資料より)
まず、どんなものか試したいGrok Botの無料トライアルCursorの公式ヘルプに、無料トライアルの説明があります。日数ではなく「使用量のクレジット」で、7日間の枠も適用されます。
新規で、いちばん安く有料で使いたいThe X Subscription の Premium(月$30/年$300)Grok Botが含まれる最も安いプランです。Plus(月$8)には含まれません。
毎日、たくさん任せたいSuper(月$100)または Ultra(月$200)共有の利用枠が、Plusの15倍・50倍になります(Premiumは4倍)。
すでに Cursor Pro・SuperGrok・X Premium+ を契約している今のプランのまま(切り替えは任意)公式ドキュメントでは、既存プランは継続し、Grok Botも含まれる・または連携できると説明されています。
チームで使いたいThe X Subscriptionのチームプラン(Premium以上の席)Premium・Super・Ultraの各席にGrok Botが含まれます。席ごとに利用枠があります。

まず知っておくこと

Grok Botに専用の契約はありません。公式ドキュメントにも「Grok Botは独自のサブスクリプションを持たない」と書かれています。プランに含まれる形で使い、利用量は、GrokやCursorと同じ週ごとの利用枠から引かれます。つまり、チャットやCursorをたくさん使った週は、Grok Botに使える分が減ります。

この記事の情報は、2026年10月21日に確認した公式ドキュメントです(xAIの「The X Subscription」の料金ページは10月11日更新、Grok Botのプランページは10月12日更新)。料金・利用枠は変わるため、契約の前に公式の料金ページで確認してください。

Grok Botとは?「チャット」ではなく、仕事を任せる「Bot」

公式ドキュメントでは、Grok Botを「名前・役割・文脈を持ち、使うほど文脈が積み上がるAIの同僚(Bot)」と説明しています。特徴は、各Botが、クラウド上の専用パソコン(ブラウザ・ファイル・ターミナル)で作業することです。チャットで下書きを返すだけでなく、実際のツールの中で作業を進めます。

  • パソコンを閉じても動く:作業はクラウド上で進みます。アプリやノートPC、スマホを閉じても、バックグラウンドの作業やルーチンは止まりません。
  • 使える環境:デスクトップアプリはmacOS・Windows・Linux、モバイルアプリはiPhone・iPad・Androidです。
  • メッセージで指示する:文字入力、音声入力、音声チャットが使えます。設定のためのワークフロー画面を作る必要はありません。

Cursor・Grok・Grok Botの違い

Cursorはコードを書くためのエディタ、Grokはチャットなどで使うAIモデルのサービス、Grok Botは、クラウドのパソコンで、営業・経理・バグ再現など、コードに限らない仕事を進めるエージェントです。The X Subscriptionは、この3つ(とXの特典)を1つの契約にまとめたものです。

Grok Botで、具体的に何ができるか

できること内容(公式ドキュメントの説明)
複数のツールをまたぐ作業コネクタ(プラグイン)で、対応するサービスを扱います。コネクタがないサービスは、ブラウザの操作(コンピュータ操作)で扱います。サイトによっては、自動操作をブロックされたり、人の操作を求められたりします。
複数のBotの並行作業Botは並行して動き、互いにメッセージを送り、グループチャットで文脈を共有し、作業を引き継げます。
スキル(再利用できる手順)うまくいった手順を「スキル」として保存できます。ブラウザの操作を1回見せて、スキルにする「Teach a task」(実演で教える機能)もあります(段階的に提供されるため、表示されない場合があります)。
ルーチン(定期実行)「平日の朝8時に、このスキルを実行して結果を投稿して」のように、スケジュールで実行できます。SlackのメッセージやGitHubの通知などをきっかけに動かす設定もできます。
Xから依頼するXの投稿や返信で @bot をタグ付けすると、あなたのメインのBotが、その投稿をタスクとして受け取ります。作業と結果は、Grok Botのアプリに残り、@bot はXに短い確認の返信だけをします。
Xの公開情報を読むXアカウントを接続しなくても、公開されている投稿の検索・閲覧ができます(読み取り専用)。自分のDMやブックマークを使うには、Xのプラグインを追加します。
チームで使う(Team Bot)1人が設定したBotを、チーム全員が、アプリやSlackで使えます。各自のチャットは非公開で、サインインが必要な操作は、話しかけた人のアカウントで行われます。
ファイルと結果クラウドのパソコン上のファイルを扱い、成果物を返します。

公式ドキュメントが挙げる、向いている仕事の例

  • 営業:CRMの顧客リストを調べ、連絡先を探し、メールの下書きを作る(送信は、あなたが承認してから)
  • 経理:経費システムと領収書を突き合わせ、不足や例外を洗い出し、確認の下書きを作る
  • プロダクト調査:ダッシュボードやトレースを見て、原因の仮説と根拠をまとめる
  • バグ再現:報告を読み、検証環境で再現し、手順とスクリーンショットを返す
  • お客様の状況の監視、その日のSlack・メール・カレンダーの要約(「Chief of Staff」)など

どの例も、公式は「まず、読む・準備する作業から始め、結果を確認してから、承認つきの操作や、ルーチンを足す」という進め方を勧めています。

プランの全体像:The X Subscription(新規の契約はここから)

公式ドキュメントによると、新規の契約者は、The X Subscriptionのプランから選びます。既存のCursor・SuperGrok・X Premiumは継続し、切り替えは任意です。

プラン月額年額利用枠Grok Bot
Free$0$0限定的含まれない
Plus$8$80(月換算$7)基本含まれない
Premium$30$300(月換算$25)Plusの4倍含まれる
Super$100$1,000(月換算$84)Plusの15倍含まれる
Ultra$200$2,000(月換算$167)Plusの50倍含まれる

価格は、公式ドキュメントの定価(米ドル)で、消費税などは別です。日本円での請求額は、為替などで変わります。チームプランは、Premium $30・Super $100・Ultra $200(いずれも1席あたり)で、Plusはチームでは使えません。

  • 利用枠は「共有」:Grok Botの利用は、GrokとCursorで使う同じ週ごとの枠から引かれます。Grok Bot専用の枠はありません。
  • 枠を使い切ったら:追加利用(Additional Usage)として、前払いのクレジット(トップアップ)から支払います。月ごとの追加利用の上限(スペンディングキャップ)も設定できます。
  • Cursorで他社モデルを使う場合:Claude・GPTなどの他社モデルは、週ごとの枠に含まれず、最初の利用から追加利用として課金されます。

「何回できるか」は公開されていません

公式ドキュメントは、Premium・Super・Ultraの枠を、Plusとの「倍率」で示していて、実行できる回数は示していません。さらに、「含まれる枠は、成功するタスク数の保証ではない」とも書かれています。消費は、メッセージ数ではなく、エージェントのステップ数とトークン数で決まり、大きな・長い仕事ほど多く使います。まず小さく試して、使用量の画面で確認するのが安全です。

すでに持っているプランがある場合

今の契約Grok Botの扱い(Cursorの公式ヘルプ)
旧Cursor Pro・Pro+・Ultra含まれます。同じCursorアカウントでGrok Botにサインインします。利用量は、Pro → Pro+ → Ultraの順に増えます。
旧Cursor Teamsメンバー全員が使えます。Premiumの席を割り当てる必要はありません。
SuperGrok・SuperGrok Plus・SuperGrok Heavy・X Premium+Grok Botの「利用枠の連携」ができます。連携は、Cursorのプランではなく、利用枠の付与です。一度連携すると、取り消せず、別のCursorアカウントにも移せません。
SuperGrok Lite含まれません。SuperGrok以上にしてから、連携します。
Grok Businessの席席のGrokアカウントで「Sign in with Grok」を使えば、購入や連携は不要です。
  • 重ねて増えるわけではありません:CursorのプランとSuperGrok・X Premium+の連携は、足し算になりません。Grok Botは、利用枠が大きいほうを使います。同格は、Pro=SuperGrok=X Premium+、Pro+=SuperGrok Plus、Ultra=SuperGrok Heavyです。
  • The X Subscriptionに切り替える場合:切り替えは元に戻せません(公式ドキュメントに「サポートでも取り消せない」と明記)。Apple App Store経由のCursorは、自分でApple側の解約が必要です。

結局、初めての人はどこから? 3つの考え方

1. 「合うか分からない」なら、無料トライアルから

無料トライアルは、日数ではなく使用量のクレジットです(7日間の枠も適用)。大きな・長いエージェント作業を1回頼むと、クレジットのほとんどを使い切ることがあり、使った分は戻りません。最初は、小さな範囲の作業で試してください。

2. 続けるなら、新規は「Premium」が最小

Plus(月$8)はGrok Botを含みません。Grok Botを目的に新規で契約するなら、Premium(月$30、年払いで月換算$25)が最小です。Cursorのエディタ・Grokのチャット・Xの特典(Xアカウントを接続した場合)もまとめて付きます。

3. 多く使う週が見えてから、上位へ

最初からSuper・Ultraにする必要はありません。使用量の画面で、Premiumの枠が足りなくなる週が続くようなら、上位プランや、追加利用のクレジットを検討します。追加利用には、月ごとの上限を設定できます。

迷ったときの目安

・試すだけ → 無料トライアル/・続ける(新規) → Premium/・すでに契約中 → 今のプランのまま、Grok Botにサインイン(SuperGrok・X Premium+は連携)

始め方(デスクトップ版)

  1. 対象の確認:Premium以上のThe X Subscription、または旧Cursorの有料プラン、SuperGrokの連携などが必要です。また、Grok Botは、クラウドへのデータ保存が前提のため、Cursorの「Legacy Privacy Mode」のアカウントは、先にCursorのデータ設定を変更する必要があります。
  2. アプリを入れる:x.ai/bot の公式ダウンロードページから、macOS・Windows・Linuxの版を選びます。
  3. サインインする:ブラウザで認証します。Grok BotはCursorのアカウントを使います。SuperGrokの連携の場合は、アプリの案内に従って連携します。
  4. 最初のBotを作る:短い名前、1つの主な仕事、動き方の説明を決めます。公式は、「何でも屋」より、役割を絞ったBotのほうが、文脈が役立つと説明しています。
  5. 最初の仕事を頼む:下の「頼み方」を参考にします。

最初の仕事の頼み方(公式の考え方)

公式は、依頼に次の5つを入れることを勧めています。

  • 成果:何を完成させるか
  • 情報源:どのアプリ・サイト・ファイルを見るか
  • 制約:してはいけないこと、先に確認すること
  • 返すもの:何の形で返すか
  • 確認のタイミング:どこで止まって、あなたに聞くか

5分で試せる例として、公式は「資料を添付して、要点を5つにまとめ、日付・決定事項・未解決の質問を別に並べ、元のファイルは変更しない」という依頼を挙げています。コネクタやログインが要らないため、最初の試しに向いています。

使う前に知っておく注意点

  • パスワードは、自分で入力する:パスワード・パスキー・2段階認証・CAPTCHA・支払いの確認は、Botが「引き継ぎ(Take over)」を求めます。チャットに、パスワードやワンタイムコードを書かないでください。
  • 承認の設定:メッセージの送信、公開、購入・送金、削除・上書き、権限の変更、本番の変更などは、依頼文で「先に聞く」と明記するよう勧められています。「Auto Review」という自動のチェック機能もありますが、公式は「モデルによる判定なので、最小権限と明示的な承認の代わりにはならない」としています。
  • 承認の期限:ルーチンなど、あなたがいない状態で始まった作業の承認は、約10分で期限切れになり、その操作は実行されません。
  • Botは1台のパソコンを共有する:あなたのすべてのBotが、同じクラウドのパソコン(ファイル、ブラウザのログイン、コマンドラインの認証情報)を共有します。Botごとの画面は、セキュリティの境界ではないため、他のBotに見せたくない認証情報や、ファイルは置かないでください。
  • Xでの @bot は、地域に制限があります:Xアカウントの登録国がオーストラリア、イギリス、EU、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーの場合は、まだ使えません(現在地やVPNは関係しません)。日本は、公式の除外リストには載っていません。
  • 承認は、完了した作業を取り消さない:承認は、これから行う操作を制御するもので、すでに終わった作業を元に戻すものではありません。

よくある質問

Q. Grok Botの専用プランはありますか?

A. ありません。The X SubscriptionのPremium以上、旧Cursorの有料プラン、SuperGrokなどの連携に含まれる形です。

Q. Plus(月$8)でも使えますか?

A. 使えません。公式ドキュメントに「PlusはGrok Botを含まない」と明記されています。

Q. 古い記事では「Cursor Proが最安」と書かれていますが?

A. 旧Cursor ProにGrok Botが含まれるのは、公式の説明のとおりです。ただし、公式ドキュメントでは、新規の契約者は、The X Subscriptionから選ぶと説明されています。すでにProを契約している人には当てはまりますが、新規の人の最安は、Premium(月$30)です。

Q. 切り替えたほうが得ですか?

A. 切り替えは任意で、元に戻せません。旧Pro($20)と新Premium($30)は、含まれるモデル・枠・特典が違うため、単純な値上げ・値下げの比較はできません。今の使い方と、使用量の画面を見てから判断してください。

Q. スマホだけで使えますか?

A. モバイルアプリ(iPhone・iPad・Android)があります。使用量は、MacとiOSで共通のバケットです。ただし、最初の設定は、デスクトップ版で進める手順が、公式の説明の中心です。

まとめ

  • Grok Botは、クラウドのパソコンで、複数のツールをまたいで仕事を進めるエージェント。パソコンを閉じても動く
  • 専用の契約はなく、新規は The X Subscription の Premium(月$30/年$300)以上。Plus(月$8)には含まれない
  • 利用量は、GrokとCursorと共通の週ごとの枠。回数の保証はない。使い切ったら、追加クレジット(上限の設定が可能)
  • すでにCursor Pro・SuperGrok・X Premium+などを契約中なら、今のプランのままでよい(切り替えは任意で、元に戻せない)
  • 最初は、無料トライアルで、小さい仕事を、読む・準備するところから。メッセージ送信や購入などは、承認の後に

まずは、「資料を要約させる」ような小さな依頼で、使用量の減り方を見てください。それが、Premiumで足りるかを判断する、いちばん確かな材料になります。

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