AstraのComputer Useが動かないときは、「起動できない」「画面が見えない」「クリックできない」「途中で止まる」のどこで失敗したかを分けます。設定を全部変更する前に、電卓で表示の読み取りとクリックを別々に試してください。
この記事はChatGPTデスクトップアプリのWork/CodexでComputer Useを使う人向けです。APIで自作した実行環境のエラーは対象外です。公式の仕様に基づく確認手順と、当サイトが提案する切り分けテストをまとめています。掲載した各不具合を実機で再現し、修復効果を検証した記事ではありません。
- 操作中のタスクを止め、電卓を自分で開く。
- 電卓の表示を読ませる。
- 読めたら、電卓のボタンをクリックさせる。
- 失敗した段階に対応する項目だけ確認し、同じテストをもう一度実行する。
1. 症状から確認する場所を選ぶ
| 症状 | 先に確認する場所 | 修正後のテスト |
|---|---|---|
| Computer Useを開始できない | プラグインの導入・有効化、サーバーとスキル、組織の利用制限 | 電卓の表示を読ませる |
| Macで画面が見えない | macOSの画面収録権限と、アプリ側の対象アプリへの許可 | 自分で入力した数値を読ませる |
| Macで見えるがクリックできない | アクセシビリティ権限と、保留中の許可画面 | 電卓で7+5をクリック入力 |
| Windowsで反応しない・途中で止まる | アクティブなデスクトップに対象アプリが見えるか、ロックしていないか | 電卓を前面に出して7+5を実行 |
| 電卓は動くが目的のアプリが動かない | 対象アプリへの許可、ウインドウの指定、ログイン・確認画面 | 目的のアプリの画面名だけ読ませる |
| 別の画面を触る・操作を繰り返す | 対象指定と停止条件 | 画面名を確認してから1操作だけ依頼 |
この表は原因を断定するものではありません。同じ症状でも原因が異なるため、1項目変更したら同じテストを再実行して、変化した段階を記録します。
まずプラグインが使える状態か確認する
- デスクトップアプリでWorkまたはCodexを開く。
- 「Plugins」→「Computer Use」を開く。
- 「Install plugin」または「Enable」が表示されていれば操作し、サーバーとスキルのスイッチを有効にする。
- 「Try now」から開始し、「Settings」→「Computer use」で対象アプリへのアクセス設定を確認する。
GPT-6 Astraを選んだだけで、操作用プラグインやOS権限が自動でそろうわけではありません。モデル選択欄にAstraがある場合は選択しますが、表示されない場合に権限設定を変えて出現させようとしないでください。機能の提供対象や管理者による制限も確認します。OpenAI公式:Computer Use
初めて導入する場合の全体の流れは、AstraのComputer UseでPCを操作する方法を参照してください。
2. 電卓で「見える」と「操作できる」を分けて試す
ブログ更新や表計算をいきなり再実行すると、通信・ログイン・入力・保存のどこで止まったか分かりにくくなります。まず標準の計算機/電卓だけで試します。次の依頼文は当サイトが作成した確認用の例です。
テストA:画面を見られるか
計算機/電卓を手動で開き、表示をクリアして「37」と入力します。Astraには数字を教えず、次を依頼します。
Computer Useで、現在開いている計算機/電卓アプリを確認してください。
操作はせず、表示されている数値だけを読み取ってください。
画面を取得できなければ、推測せずその旨を報告してください。自分の画面と回答が一致すれば、少なくともその時点でそのアプリの表示を取得できたと判断できます。読めなければ、Macは第3章、Windowsは第4章へ進みます。
テストB:ボタンを押せるか
表示が読めたら、続けて次を依頼します。
同じ計算機/電卓をComputer Useで操作してください。
クリアしてから、画面のボタンで7+5=を入力し、表示結果を読み取ってください。
暗算やコード実行で代用せず、実際のアプリ上で確認してください。
対象が見つからない、クリックが反映されない場合は、その時点で止めてください。自分の電卓画面にも「12」が表示されたか確認します。チャットに12と返っただけでは、実際に操作できた証拠になりません。電卓が動いても、別アプリへのアクセスまで許可されたわけではないので、次は目的のアプリでも読み取りから試します。
3. Macで画面が見えない・クリックできない場合
画面が見えない:画面収録の許可を確認
- Macの「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開く。
- 「画面収録」または「画面とシステムオーディオの収録」に相当する項目を開く。名称はOSの表示に合わせる。
- 「Codex Computer Use」の許可を確認する。
- 許可変更時に終了・再起動を求められた場合は、その案内に従う。
- 電卓でテストAを再実行する。
見えるがクリックできない:アクセシビリティを確認
同じ「プライバシーとセキュリティ」の「アクセシビリティ」で「Codex Computer Use」の許可を確認します。画面を見るための権限と、クリック・入力のための権限は別です。変更後はテストBを実行します。項目が見つからなければ、プラグインからタスクを開始して権限要求が出るか確認し、分からない実行ファイルを手当たり次第に登録しないでください。
OSで許可しても、対象アプリへの許可は別
アプリ側の「Settings」→「Computer use」と、タスクで表示される承認要求を確認します。macOSの権限は操作機能の前提であり、個別のアプリを使う許可とは別です。対象アプリへの許可を確認したら、まず画面の読み取りだけを再試行します。会社の管理設定で制限されている場合は、管理者に対象アプリ名と止まった箇所を伝えます。
権限ダイアログの承認は自分で行ってください。Computer Use自身にOSのセキュリティ許可や管理者認証を代行させる用途はサポートされていません。OpenAI公式:Computer Use
4. Windowsで止まる・ブラウザだけ動かない場合
Windowsは、対象アプリを表示した状態で試す
- Windowsのロックを手動で解除する。
- 操作対象のアプリを、現在使っているデスクトップ上で見える状態にする。
- Computer Useを開始し、実行中は同じデスクトップでマウスやキーボードを使わず待つ。
- 電卓のテストA→Bを実行する。
公式資料では、WindowsのComputer Useはアクティブなデスクトップで動作し、同じセッションを自分で使い続けながらバックグラウンド操作する仕組みではありません。席を離れて続行させる場合も、端末のロックと接続状態が関係します。まずは画面を見ながら、電卓の短い操作だけ成功するか確認してください。OpenAI公式:Computer Use
スマホから進める構成については、Computer UseとRemote Controlの設定記事で紹介しています。リモート接続できることと、操作先のアプリを制御できることは分けて確認します。
電卓は動くのに、ブラウザのページが読めない
この段階では、Computer Use全体が使えないとは限りません。ブラウザ名・対象タブ・URLを一つに絞り、最初はページの見出しだけを読むように依頼します。ブラウザ接続の設定はアプリの「Settings」→「Computer use」から、該当するブラウザの「Manage」があれば確認します。
対象はChromeの、URLが[対象URL]のタブです。
まずタブのタイトルと、画面に見える見出しだけ確認してください。
読み込めない・白い画面・ログイン待ちの場合はクリックを繰り返さず止まり、
今確認できた状態と、確認できなかった内容を報告してください。自分の画面では正常でも、AIが同じ内容を取得できたとは限りません。「白い」という報告だけでサイト障害や特定のブラウザ不具合とは断定せず、手動で読み込み完了・ログイン状態・対象タブを確認し、読み取りを再試行します。上のURL欄は実際の対象に置き換えます。
同じページで失敗を繰り返す場合、取得したい情報がCSVとして保存できるならファイルを渡す方法に切り替えます。対応する専用プラグインがあれば、その利用も候補です。公式資料も、構造化されたデータ操作には専用の連携を優先する考え方を示しています。画面操作が必須ではない集計まで、クリックで続行する必要はありません。
5. 途中停止と復旧を繰り返さないための依頼文
止まった理由を確認してから、1操作だけ再開する
途中停止時は、タスクが許可待ちなのか、アプリが読み込み中なのか、利用枠に関する表示なのかを区別します。表示された文言をそのまま記録してください。別のウインドウを操作し始めた場合はいったん停止し、操作対象を指定し直します。
操作をいったん止め、現在の状態を整理してください。
1. 最後に成功した操作
2. 止まった操作と、実際に確認できたエラー文
3. 次に確認すべき設定または画面を1つ
見ていない情報を推測で補わないでください。
確認が済んだら、対象アプリの画面を再取得して次の1操作だけ実行してください。Macをロックした後だけ止まる場合は、まず手動で解除して同じ操作を再試行します。Macには別途有効化が必要なLocked useがありますが、通常時にも失敗する問題の解決策として有効化するものではありません。Windowsは前面操作を前提に確認します。
「同じ失敗を繰り返さない」条件を最初に渡す
対象:[アプリ名・ウインドウ名・対象ファイル]
目的:[今回終わらせたい作業1つ]
完成条件:[画面または保存ファイルで確認できる結果]
同じ操作が2回続けて失敗したら、繰り返さず状態を報告してください。
別のアプリやウインドウに移る必要が出たら、対象を確認してから進めてください。「2回」はこの依頼文で提案する停止条件で、製品の自動停止設定ではありません。再試行のたびに同じ画面確認と説明を繰り返さないための、作業の区切りとして使います。利用枠の消費が気になる場合は、Astraのトークン消費を減らす方法も参照してください。
直らないときに残す情報
- OSとアプリのバージョン、選択したモデル、対象アプリ名。
- テストAとBのどちらで止まったか。
- 表示されたエラー文、発生日時、最後に成功した操作。
- 変更した設定と、再テストの結果。
問い合わせや再調査では、この4点を先に渡します。スクリーンショットを添える場合は、無関係な個人情報を除いてください。闇雲な再インストールより、失敗している段階を特定した記録が次の確認につながります。
公式情報の確認日:2026年9月22日。参照:OpenAI公式:Computer Use。メニュー名や提供状況は更新される場合があります。依頼文と切り分け順序は当サイトの提案です。


