GPT-6 AstraのComputer Useを使うと、AIにPC上のアプリやブラウザの画面を確認させ、クリックや文字入力を伴う作業を依頼できます。最初は、モデルの選択、プラグイン、操作を許可するアプリを順に確認します。
この記事は、デスクトップアプリのCodexで始める方に向けた実践ガイドです。公式資料ではChatGPTデスクトップアプリのWork/Codexとして案内されており、画面名はアプリのバージョンや提供状況で異なる場合があります。APIで自作する方法は最後に分けて紹介します。
最初の目標は「1つのアプリで、1つの操作を終える」こと。電卓や自分のブログの表示確認から始め、操作対象と完了条件をはっきり伝えると、うまく動いたかを自分でも判断できます。
1. AstraとComputer Useの役割、始める前の準備
Astraは処理を担当するモデル、Computer Useはアプリの画面を見て操作するための機能です。Astraを選択しただけでは、すべてのアプリを操作できる状態にはなりません。
OpenAIのモデル資料では、GPT-6 AstraはComputer Useに対応しています。スクリーンショットや視覚的な判断が必要な作業では、モデル選択欄にAstraがある場合に選ぶよう、Computer Useの公式ガイドでも案内されています。Astraの公式モデル情報、Computer Useの公式ガイドを参照してください。
- デスクトップアプリを更新し、CodexまたはChatGPT Workを開く。
- 使うアカウント・ワークスペースでAstraとComputer Useを利用できるか確認する。
- 最初に操作させるアプリを1つ決める。
- 練習用の画面やデータを用意し、完了したと判断する条件を決める。
Astraのベンチマークに関心がある方は、GPT-6 Astraの各指標を読み解く記事も参考になります。この記事ではスコアの比較より、手元の環境で操作を始めることに集中します。
2. Computer Useを有効にして、Astraを選ぶ
プラグインとモデルを設定する
- Plugins → Computer Useを開き、必要ならInstall pluginを選ぶ。
- Enableが表示されたら有効にし、Computer Useのserverとskillの両方がオンになっていることを確認する。
- Try nowで始めるか、Codexで新しいタスクを開く。
- モデル選択欄でGPT-6 Astraを選ぶ。
- Settings → Computer useで、操作対象アプリの設定を確認する。
Astraが一覧にない場合は、モデル名を文章に書くだけで切り替わったとは考えず、利用できるアカウント・ワークスペースとモデル選択欄を確認してください。
MacとWindowsの違いを確認する
| 環境 | 最初に確認すること | 作業中の扱い |
|---|---|---|
| Mac | 求められた画面収録とアクセシビリティの権限を設定する | 対応する範囲ではバックグラウンド操作が可能 |
| Windows | 対象アプリをアクティブなデスクトップに表示する | 前面の画面で操作するため、同じセッションでマウス・キーボードを同時に使わない |
Macで画面を読めない・クリックできない場合は、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」で、Computer Use用の画面収録とアクセシビリティを確認します。OS側の権限と、アプリ内で対象アプリを使う許可は別の設定です。Windowsでは、処理中にPCをロックすると操作を続けられない点にも注意してください。設定とOS差の出典:OpenAI公式 Computer Use。
Chromeなど、普段のブラウザを使う場合
Settings → Computer Useでブラウザを選び、案内に沿ってプラグインとブラウザ拡張機能を導入します。接続後にManageと表示されることを確認し、拡張機能を入れたブラウザプロファイルを使います。依頼時は候補から@Chromeなどを選択します。
アプリ内ブラウザは@Browserで指定できます。普段使うChromeとアプリ内ブラウザではログイン状態が異なる場合があるため、「どちらで、どのページを使うか」まで伝えます。出典:OpenAI公式 ブラウザ拡張機能の設定。
3. 最初に試す操作と、そのまま使える依頼文
電卓で入力と結果の読み取りを試す
最初の練習には、結果が簡単に確かめられる操作が向いています。次の依頼文は、本記事で作成した例です。
Computer UseでPCの電卓アプリを開いてください。
12×8を画面上で計算し、表示された結果を確認してください。
暗算した答えだけでなく、どのアプリに何が表示されたかを報告してください。操作確認の記録:本記事の作成時、Macの「計算機」をComputer Useで開き、キーボード入力で12×8を実行しました。アプリの式表示が「12×(8)」、結果表示が「96」になったことを確認しています。確認日は2026年9月7日です。
これはComputer Use経由でアプリに入力し、結果を取得できることの確認です。Astra固有の速度・精度を測るモデル比較や、Windowsでの実機確認は行っていません。初期設定の説明は公式資料、ここでの操作結果は実際の画面確認に基づきます。
自分のブログの表示を点検する
ブログ運営なら、リンク文が分かりやすいか、表が読めるか、目的の記事へ進めるかを確認する練習にできます。対象URLを入れ替えて使ってください。
@Browser で、次の記事を開いて表示を確認してください。
対象URL:ここに自分の記事のURLを入れる
確認すること:
・冒頭を読んで、この記事で分かることを判断できるか
・見出し、表、リンクに読みづらい箇所がないか
・関連記事のリンク先が、リンク文から期待する内容か
今回は確認だけ行い、記事の編集・公開はしないでください。
指摘は「見た箇所」「実際の表示」「改善案」の順にまとめてください。
確認できなかった箇所は、その理由を付けてください。見た目の確認を依頼したのにHTMLファイルの説明だけが返ってきた場合は、「実際にブラウザで開いた表示を確認して」と補足できます。スマホ幅も調べたい場合は、その条件を追加し、使用した表示幅も報告してもらいます。
アプリの設定画面を探してもらう
Computer Useで、指定したアプリの通知設定を探してください。
対象アプリ:ここにアプリ名を入れる
設定画面までの経路と、現在の設定値を教えてください。
まずは読み取りだけ行い、変更はしないでください。
目的の項目が見つからなければ、推測で別の設定を変更せず、
どの画面まで確認できたかを報告してください。依頼文を作るときは「対象アプリ」「操作する内容」「完了条件」「変更してよい範囲」の4点をそろえます。手順のすべてを細かく指定するより、到達したい状態が分かるように書くと、自分でも結果を点検しやすくなります。
4. 動かないときは、止まった場所から確認する
| 症状 | 確認する順番 |
|---|---|
| 操作する道具がないと言われる | Computer Useプラグイン、server、skillの有効状態を確認する |
| Macでアプリの内容を読めない | OS側の画面収録と、対象アプリの利用許可を確認する |
| Macでクリック・入力ができない | アクセシビリティと、対象アプリの利用許可を確認する |
| Windowsで操作が進まない | 対象アプリを表示し、セッションがロックされていないか確認する |
| Chromeを指定しても接続できない | 拡張機能を入れたプロファイルか、Manageが表示されるか確認する |
| 開いてほしくないアプリを操作し始めた | いったん停止し、対象アプリ・ウィンドウを指定し直す |
ブラウザだけ失敗する場合は、拡張機能の有効状態、対象サイトの許可、プロファイルを確認してから、新しいタスクで試します。ブラウザ設定の切り分けは公式のトラブルシューティングを参照できます。
組織で利用している場合は管理者の制限も関係します。常に許可する設定を広げる前に、どのアプリ・操作で止まったのかを確認してください。設定全般は、既存のCodex Computer Useの設定ガイドでも扱っています。
5. 普段の作業と学習に取り入れる
一度動いたら、毎回の結果を小さく残していきます。たとえば次の形なら、依頼文を次の作業でも再利用できます。
作業名:ブログ記事の表示確認
対象:記事URLと使用したブラウザ
使った依頼文:今回のプロンプト
確認できたこと:見出し・表・関連記事リンク
手直しした指示:画面で確認するよう補足した、など
次回も自分で確認する点:公開前の本文とリンク先繰り返し使う作業では、AIからの「完了しました」に加えて、実際の画面や保存された結果を確認する習慣が役立ちます。途中で別の疑問が出たら、まず今の作業の状態を確認し、次に行うことを具体的に追加します。
スマホから続けたい場合
PC上での操作ができるようになってから、外出先から確認する導線を整えると切り分けが簡単です。接続するPCの設定は、Codex Remoteの設定と接続確認にまとめています。最初から遠隔接続とアプリ操作を同時に設定せず、手元での動作を先に確かめるのが、本記事での進め方です。
APIでAstraのPC操作を自作する場合
開発者向けにはResponses APIを使う別の構成があります。gpt-6-astraに画面の情報を渡し、返ってきた操作を実行する環境をアプリ側で用意します。OpenAIはAstraではコード実行によるComputer Useを推奨しており、構造化された操作を返すcomputerツールも利用できます。
APIへモデル名を指定するだけで、自分のPCにつながるわけではありません。操作環境、画面の取得、ツール実行、確認処理を実装する必要があります。自作する方はOpenAI APIのComputer Useガイドを参照してください。普段のPC作業を試したい方は、この記事のデスクトップアプリの手順から始められます。
公式情報の確認日:2026年9月7日。画面名や提供条件は更新される場合があります。アイキャッチはPC操作を表すイメージイラストです。

