Anthropicが運営する公式プラグインディレクトリには、いま286個が登録されています。この記事では公式マーケットのマニフェストを直接取得して内訳を数え、Anthropic自身が作っている53個の正体、そして導入から自作までのコマンドを実機ベースで整理します。
Claude Code のプラグインは、スキル・コマンド・フック・MCPサーバーなどをまとめて配布できる仕組みです。個別に設定ファイルを書く代わりに、コマンド1つで導入できます。
公式のディレクトリがあるのですが、全体像を一覧できる場所が見当たりません。そこでマーケットプレイスのマニフェストを直接取得して数えました。
公式マーケットには286個が登録されています
Claude Code に最初から設定されているマーケットプレイスは1つです。
Configured marketplaces:
❯ claude-plugins-official
Source: GitHub (anthropics/claude-plugins-official)
実体は GitHub の anthropics/claude-plugins-official リポジトリで、「Anthropicが管理する高品質なClaude Codeプラグインの公式ディレクトリ」と説明されています。スター数は33,748、更新は本日付で、活発に動いています。
このリポジトリのマニフェスト(.claude-plugin/marketplace.json、168,794バイト)を取得して数えたところ、登録数は次のとおりでした。
登録プラグイン総数
Anthropicが
リポジトリ内で管理
外部リポジトリ
を参照
LSPサーバー
プラグイン
カテゴリ別の内訳
マニフェストには category が付与されています(286件中272件)。
| カテゴリ | 件数 |
| development(開発) | 118 |
| productivity(生産性) | 49 |
| database(データベース) | 38 |
| monitoring(監視) | 20 |
| security(セキュリティ) | 18 |
| deployment(デプロイ) | 9 |
| design(デザイン) | 8 |
| automation / learning | 各3 |
| location / testing | 各2 |
| migration / math | 各1 |
| (未分類) | 14 |
先に同じ方法で数えた Codexの公式マーケットは180個で、最多カテゴリは金融・調査系の34個でした。市場情報端末やCRMが並び、業務全般のエージェント基盤を志向する構成です。
対して Claude Code は286個中118個が developmentで、データベース38・監視20・デプロイ9と続きます。開発ワークフローに寄せた構成で、同じ「プラグイン」でも狙っている場所が違います。
Anthropic自身が作っている53個
286件のうち、ソースがリポジトリ内のパスになっている53件が Anthropic の管理下にあるものです。残る233件は外部リポジトリを参照しています(URL指定150件、git-subdir指定83件)。
この53件の中身を見ると、Claude Code が何を標準機能として提供したいのかが分かります。
約4分の1がLSPサーバーです
いちばん多いのは言語サーバー(LSP)で、12個あります。
| 言語 | プラグイン |
| TypeScript / JavaScript | typescript-lsp |
| Python | pyright-lsp |
| C / C++ | clangd-lsp |
| Go | gopls-lsp |
| Rust | rust-analyzer-lsp |
| Java | jdtls-lsp |
| C# | csharp-lsp |
| Ruby / PHP / Swift / Kotlin / Lua | ruby-lsp / php-lsp / swift-lsp / kotlin-lsp / lua-lsp |
LSPを入れると、Claude が定義ジャンプや型情報といったコード解析の情報にアクセスできるようになります。マニフェスト上でも lspServers という専用のキーが与えられており、他のプラグインとは扱いが分かれています。
開発ワークフロー系
code-review | コードレビュー |
pr-review-toolkit | プルリクエストのレビュー一式 |
code-simplifier | コードの簡素化 |
code-modernization | コードのモダナイゼーション |
commit-commands | コミット操作 |
feature-dev | 機能開発のワークフロー |
frontend-design | フロントエンド設計 |
Claude Code自体を作り込むためのもの
ここが Codex 側にはあまり無い特徴です。プラグインやスキルを自作するための開発キットが、プラグインとして提供されています。
plugin-dev | プラグイン開発 |
skill-creator | スキル作成 |
mcp-server-dev | MCPサーバー開発 |
agent-sdk-dev | Claude Agent SDK 開発キット |
claude-code-setup | コードベースを解析し、適したフックなどの自動化を提案 |
claude-md-management | CLAUDE.md の管理 |
hookify | フック化 |
playground | 試し場 |
そのほか、セキュリティ系に claude-security と security-guidance、出力スタイルを変える explanatory-output-style・learning-output-style、記録系の session-report・receipts・project-artifact があります。
導入と管理のコマンド
手元の Claude Code v2.1.220 で claude plugin --help を実行して確認したサブコマンドです。
install(i) | マーケットから導入。plugin@marketplace 形式で対象を指定できる |
list | 導入済みプラグインの一覧 |
enable / disable | 削除せずに有効化・無効化を切り替える |
details | コンポーネントの内訳と、想定されるトークンコストを表示 |
eval | 評価ケースをプラグインに対して実行し、採点結果を報告する |
init(new) | 新しいプラグインの雛形を作る |
導入する
claude plugin install code-review
# マーケットを明示する場合
claude plugin install code-review@claude-plugins-official
導入先のスコープを -s(--scope)で選べます。既定は user で、ほかに project・local があります。
claude plugin install code-review --scope project
プラグインのマニフェストが userConfig を宣言している場合は、導入時に --config で値を渡せます。値はスキーマで検証され、対話的な設定フローと同じ経路で保存されます。
プラグインはスキルやコマンドの定義を読み込むため、入れるほどコンテキストを消費します。Claude Code には details があり、コンポーネントの内訳と想定トークンコストを確認できます。
claude plugin details <プラグイン名>
ただしこのコマンドは導入済みのプラグインが対象です。未導入の名前を渡すと「見つからない」と返ります。ディスク上のものを見たい場合は --plugin-dir <パス> を使います。
自作する
claude plugin init <名前>
~/.claude/skills/<名前>/ に雛形が作られ、次のセッションから <名前>@skills-dir として自動的に読み込まれます。マーケットに公開しなくても、ローカルで作って試せます。
マーケットプレイスを追加する
公式以外のマーケットも登録できます。
claude plugin marketplace add <URL・パス・GitHubリポジトリ>
claude plugin marketplace list
claude plugin marketplace update # 全マーケットを更新
claude plugin marketplace remove <名前>
プラグインはスキル・コマンド・フック・MCPサーバーを持ち込みます。フックはコマンドを実行できるため、提供元の信頼性がそのまま安全性に直結します。
なお Claude Code の Auto Mode では、プラグインやスキルの説明文は「信頼できない証拠」として扱われ、それだけでユーザーの承認範囲が広がることはありません。設計上の防御はありますが、導入自体の判断は利用者側の責任です。
よくある質問
プラグインは、MCPサーバーに加えてスキル・コマンド・フックまでをまとめたパッケージです。.mcp.json にサーバー定義を書く代わりに1コマンドで済み、関連するスキルも一緒に入ります。独自ツールを繋ぐなら引き続き自作MCPサーバーが必要です。
使っている言語のものは入れる価値があります。Claude が型情報や定義位置を参照できるようになるためです。ただし12個すべてを入れる必要はなく、実際に触る言語だけで十分です。
コンテキストを消費します。だからこそ claude plugin details で想定トークンコストを確認できる仕組みが用意されています。使わないものは disable にしておけば、削除せず読み込みだけ止められます。
ありません。マーケットの構成も配布形式も別です。ただしどちらもMCPを土台にしているため、自作のMCPサーバーは両方から接続できます。両者の違いはCodexプラグイン完全ガイドと読み比べると分かりやすいです。
まとめ
- 公式マーケットは
claude-plugins-official(GitHub:anthropics/claude-plugins-official、★33,748) - 登録数は286個。うち53個がAnthropicのリポジトリ内で管理、233個は外部参照
- 最多カテゴリは development の118個。Codex(金融・調査が最多)とは構成が対照的
- Anthropic製53個のうち12個がLSPサーバー
plugin-dev・skill-creator・mcp-server-devなど自作を支援するプラグインが揃っているclaude plugin detailsで導入前にトークンコストを確認できる(導入済みが対象)claude plugin initで~/.claude/skills/に雛形を作り、ローカルで試せる
まずは claude plugin marketplace list と claude plugin list を実行して、自分の環境の現状を確認してください。何も入れていなければ「No plugins installed」と表示されるはずです。そのうえで、使っている言語のLSPを1つ入れてみるのが、効果を体感しやすい最初の一歩だと思います。

