Codexには公式がキュレーションしたプラグインのマーケットプレイスがあります。実機でコマンドを叩いて全件を取得したところ180個ありました。この記事では、実際に何が使えるのかをカテゴリ別に整理し、導入から有効化までの手順を解説します。
Codex に外部サービスを繋ぎたいとき、以前は MCP サーバーを自分で設定する必要がありました。いまはプラグインという仕組みがあり、コマンド1つで導入できます。
ただ、何が用意されているのかを一覧できる場所が見当たりません。そこで実機で全件を取得しました。
公式マーケットには180個あります
導入済みのプラグインとマーケットプレイスは、次のコマンドで確認できます。
# 設定済みのマーケットプレイスを表示
codex plugin marketplace list
# 利用可能なプラグインを一覧表示
codex plugin list
手元の Codex CLI 0.145.0 で実行したところ、openai-curated というマーケットプレイスに180個のプラグインが登録されていました。
公式キュレーション
プラグイン総数
最多カテゴリ
金融・調査
マーケットプレイス
の系統
カテゴリ別の内訳
180個を内容ごとに分類しました。
| カテゴリ | 件数 | 主なプラグイン |
| 金融・調査 | 34 | stripe / brex / quickbooks / razorpay / pitchbook / factset / morningstar / cb-insights |
| ビジネス・生産性 | 31 | gmail / slack / teams / notion / linear / asana / clickup / google-drive / docusign / zoom |
| CRM・営業 | 28 | hubspot / pipedrive / apollo / attio / intercom / sendgrid / twilio-developer-kit |
| 開発・インフラ | 25 | github / circleci / cloudflare / vercel / netlify / supabase / sentry / digitalocean / codex-security |
| データ・分析 | 23 | datadog / mixpanel / amplitude / posthog / statsig / thoughtspot / motherduck / semrush |
| アプリ生成・ゲーム | 13 | build-ios-apps / build-macos-apps / build-web-apps / game-studio / shopify / lovable |
| デザイン・メディア | 11 | figma / canva / cloudinary / shutterstock / heygen / remotion |
| AI・研究 | 9 | hugging-face / fal / nvidia / biorender / life-science-research |
| その他 | 8 | atlassian-rovo / zoho / deepnote / lseg |
開発ツールが中心だろうと思って数えたところ、金融・市場調査系が34個で最多でした。PitchBook・FactSet・Moody’s・S&P・Dow Jones Factiva といった、いわゆる金融情報端末系が揃っています。
Codex を「コーディング用CLI」ではなく業務全般のエージェント基盤として位置づけようとしていることが、この構成から読み取れます。
Codex自身のためのプラグインもあります
外部サービス連携だけでなく、Codex の機能を拡張するものも含まれています。
codex-security | 承認済みコードの脆弱性スキャンと、検出結果の妥当性確認 |
build-ios-appsbuild-macos-appsbuild-web-apps | プラットフォーム別のアプリ構築を支援 |
build-web-data-visualization | Web上のデータ可視化を支援 |
test-android-apps | Androidアプリのテスト |
superpowers | 汎用の機能拡張 |
plugin-eval | プラグイン自体の評価 |
プラグインは3つの部品でできています
公式ドキュメントによれば、1つのプラグインは次の要素を1つ以上含みます。
| Skills | 特定の作業向けの再利用可能な手順書。必要なときに読み込まれ、正しい手順・参照・補助スクリプトを使わせる |
| Connectors | GitHub・Slack・Google Drive などへの接続。情報の読み取りと操作の実行ができ、独自UIを含む場合もある |
| MCP servers | より多くのツールや共有情報へのアクセスを与えるサービス |
つまりMCPサーバーの設定を、パッケージとして配布できるようにしたものという理解が近いです。自分で config.toml にサーバー定義を書く代わりに、コマンド1つで導入できます。
導入手順
1. 一覧から探す
codex plugin list
出力には PLUGIN / STATUS / VERSION / PATH の列が並びます。未導入のものは not installed、導入済みのものは installed, enabled と表示されます。
2. インストールする
codex plugin add <プラグイン名>@openai-curated
公式ドキュメントは、プラグインに含まれるスキルやツールを使う前に、新しいセッションを開始するよう明記しています。実行中のセッションには反映されません。
3. 有効化の状態を確認する
導入したプラグインは ~/.codex/config.toml に記録されます。実際の記述はこの形です。
[plugins."github@openai-curated"]
enabled = true
[plugins."google-drive@openai-curated"]
enabled = true
enabled を false にすれば、削除せずに一時的に無効化できます。
4. 削除する
codex plugin remove <プラグイン名>@openai-curated
ローカルの設定とキャッシュから取り除かれます。
マーケットプレイスは複数あります
openai-curated のほかにも系統があります。手元の設定ファイルには次の3つが記録されていました。
openai-curated | 公式がキュレーションしたマーケット。180個が登録されている |
openai-bundled | Codexに同梱されているもの(例:browser-use) |
openai-primary-runtime | ランタイムに付属するもの(例:documents / spreadsheets / presentations) |
マーケットプレイス自体の追加・一覧・更新・削除は次のコマンドで行います。
codex plugin marketplace list
openai-primary-runtime には documents・spreadsheets・presentations が含まれます。手元の環境ではいずれも enabled = true でした。
「Codexで表計算を扱いたい」という場合、追加導入なしで既に使える可能性があります。まず codex plugin list で確認してください。
使えない環境があります
公式ドキュメントは プラグインは IDE 拡張では利用できないと明記しています。ブラウズとインストールに対応しているのは ChatGPT デスクトップアプリと Codex CLI です。
セキュリティ上の注意点
プラグインは外部サービスへの接続を伴うため、権限の観点でも押さえておくべき点があります。
Codex の Auto-review が参照する判定ポリシーには、信頼できる情報源が明記されています。ユーザーおよび開発者のメッセージ、AGENTS.md、request_user_input への応答だけが信頼され、スキルやプラグインの説明文は「信頼できない証拠」に分類されます。
つまりプラグインの説明文に何が書かれていても、それだけでユーザーの承認範囲が広がることはありません。設計として安全側に倒れています。詳しくはCodex Auto-reviewの判定ポリシー完全解説をご覧ください。
そのうえで、実務では次の点に注意してください。
- 必要なものだけ入れる。180個あっても、実際に使うのは数個です
- 連携サービスの認証情報を渡すことになるため、権限範囲を確認する
- 使わなくなったら
enabled = falseにするかremoveする
よくある質問
やっていることは近く、プラグインは MCP サーバーやコネクタ、スキルをまとめてパッケージ化したものです。違いは導入の手間で、config.toml にサーバー定義を書く代わりにコマンド1つで済みます。逆に、独自のツールを繋ぐなら引き続き自作MCPサーバーが必要です。
公式に上限の記載は見つかりませんでしたが、プラグインはスキルやツール定義を読み込むため、入れるほどコンテキストを消費します。常用するものに絞るのが現実的です。
Claude Code にもプラグインの仕組みがありますが、マーケットプレイスの構成や配布方法は異なります。共通しているのは MCP を土台にしている点で、自作MCPサーバーはどちらからも接続できます。
codex plugin list | grep <キーワード> で絞り込めます。たとえば grep -i google とすれば Google 系だけが残ります。
まとめ
openai-curatedマーケットには180個のプラグインがある(Codex CLI 0.145.0で実測)- 最多は金融・調査系の34個。開発ツール専用ではなく業務全般をカバーする構成
- プラグインは Skills / Connectors / MCP servers の3部品でできている
- 導入は
codex plugin add、削除はcodex plugin remove。導入後は新しいセッションが必要 - マーケットは
openai-curatedのほかopenai-bundled・openai-primary-runtimeがある - IDE拡張では使えない。ChatGPTデスクトップアプリかCodex CLIが必要
- 表計算・文書・プレゼン系は最初から有効になっている場合がある
まずは codex plugin list を実行して、自分の環境で既に何が有効になっているかを見てください。installed, enabled と表示されるものが、いま使える状態のプラグインです。追加を検討するのはそのあとで十分です。

