Claude Codeのultracodeとは?使い方・オンとオフの切り替え・effortとの違い【2026年10月】
Claude Codeの /effort に出てくる「ultracode(ウルトラコード)」は、low・high・maxのようなeffortレベルではなく、Claudeに大きな作業を多数のエージェントで分担させるための設定です。この記事では、公式ドキュメントに沿って、ultracodeの仕組み、オン・オフの方法、1回だけ使う方法、effortとの関係、使えないときの確認点、利用量への影響をまとめます。
先に結論:ultracodeは「作業の進め方」を変える設定
| 項目 | 内容(公式ドキュメントより) |
|---|---|
| 何をするか | オンにすると、Claudeが大きめの作業ごとにdynamic workflow(動的ワークフロー)を計画し、多数のサブエージェントを並行して動かします |
| effortとの関係 | effortレベルではありません。今のeffortレベルのまま動きます(v2.1.284以降) |
| オンにする | /effort ultracode(このセッションだけ)/起動時に claude --effort ultracode(effortもxhighになる)/設定ファイルに "ultracode": true(毎回オン) |
| オフにする | /effort ultracode off |
| 1回だけ使う | プロンプトに ultracode という単語を入れる |
| 注意 | 1回の依頼で使うトークンが増え、時間もかかります。サブスクリプションでは利用上限に早く達します |
使いどころの目安
リポジトリ全体のバグ調査、数百ファイルの移行、複数の情報源を突き合わせる調査のような大きな作業のときだけオンにし、普段の作業に戻ったらオフにする。これが公式ドキュメントの案内に沿った使い方です。
ultracodeとは?dynamic workflowを自動で使う設定
ultracodeを理解するには、まずdynamic workflowを知る必要があります。
dynamic workflowとは
dynamic workflowは、多数のサブエージェント(Claudeが作業を任せる別のエージェント)をまとめて動かすための、JavaScriptのスクリプトです。Claudeが作業内容に合わせてスクリプトを書き、実行環境がそれをバックグラウンドで動かします。その間も、あなたはセッションで別の会話を続けられます。
普段のClaude Codeでは、Claude自身が1ターンずつ「次に何をするか」を決め、途中の結果はすべて会話の文脈に入ります。workflowでは、繰り返しや分岐、途中の結果をスクリプトが持つので、Claudeの文脈には最終的な答えだけが残ります。公式ドキュメントでは、1回の実行で数十〜数百のエージェントを動かす規模を想定しています。
また、独立したエージェント同士に結果を検証させたり、複数の方向から計画を立てて比べたりと、1回で進めるより信頼できる結果を出すための進め方も組み込めます。
ultracodeは、それを「毎回」使う設定
workflowを使う方法は2つあります。
| 方法 | どう動くか | 向いている場面 |
|---|---|---|
プロンプトに ultracode を入れる | その1回の依頼だけ、workflowで進める | 大きな作業が1つだけあるとき |
/effort ultracode でオンにする | セッション中のすべての実質的な作業で、Claudeがworkflowを使うか判断する | 大きな作業が続く時間帯 |
ultracodeをオンにすると、Claudeは頼まれるのを待たず、作業ごとにworkflowを計画します。1つの依頼が、「コードを理解する」「変更する」「検証する」という複数のworkflowに分かれることもあります。
ultracodeのオン・オフの方法
| 方法 | 効く範囲 | effortレベルへの影響 |
|---|---|---|
/effort ultracode | 今のセッションだけ | 変わらない |
/effort のスライダーで Tab を押してUltracodeを切り替え、Enter | 今のセッション | 変わらない |
claude --effort ultracode で起動 | そのセッション | xhighになる |
設定ファイルに "ultracode": true | 毎回のセッション(既定でオン) | 変わらない |
/effort ultracode off | 今のセッションでオフ | 変わらない |
毎回オンにしたい場合は、設定ファイル(例:~/.claude/settings.json)に次のように書きます。Claude Codeはこの設定を読みますが、自分で書き込むことはありません。/effort ultracode は、そのセッションだけをオンにします。
{
"ultracode": true
}
effortLevelと環境変数には書けない
保存用の設定 effortLevel と、環境変数 CLAUDE_CODE_EFFORT_LEVEL には ultracode を指定できません。毎回オンにしたいときは、上の "ultracode": true を使います。
バージョンによる違い
- v2.1.284以降:
/effort ultracode off、スライダーの切り替え、xhigh以外のeffortレベルでultracodeをオンのままにすることができます - v2.1.284より前:ultracodeをオンにするとeffortがxhighになり、別のレベルを選ぶとultracodeがオフになっていました
- v2.1.203より前:
--effort ultracodeは使えず、Unknown --effort value 'ultracode'と表示されて既定のeffortで始まります
古い情報で「ultracodeはxhighで動く」と説明されていることがありますが、v2.1.284以降は今のeffortレベルのまま動きます。claude --version で自分のバージョンを確認してください。
1回だけ使う:プロンプトに「ultracode」と書く
セッションの設定を変えずに、1つの依頼だけをworkflowで進めたいときは、プロンプトに ultracode という単語を入れます。「workflowを使って」のように自分の言葉で頼んでも同じ扱いになります。
ultracode: src/routes/ 配下のすべてのAPIエンドポイントで、認証チェックが抜けていないか調べて
入力欄でキーワードが強調表示され、Claudeは1ターンずつ進める代わりに、この作業のためのworkflowを書きます。キーワードが変えるのは作業の組み立て方だけで、エージェントのツール呼び出しは、セッションのほかの操作と同じ権限チェックとサンドボックスを通ります。
うっかり書いてしまったとき
- その依頼だけ取り消す:macOSは
Option+W、WindowsとLinuxはAlt+W。またはキーワードの直後でBackspace - キーワードで起動しないようにする:
/configの Ultracode keyword trigger をオフ(設定ファイルでは"workflowKeywordTriggerEnabled": false)
キーワードが効かない場面
キーワードは、あなたが自分で入力したプロンプトでだけ有効です。次の経路で届いたプロンプトでは、workflowは始まりません。
claude -pで渡したプロンプト- 人の入力として印を付けずにAgent SDKのアプリから送ったプロンプト
- スケジュール実行のタスクのプロンプト
- Webhookの内容や、プルリクエストのコメントが会話に流れてきた場合
外から入ってきた文章で、勝手に大きな作業が始まらないようにするための仕組みです。
ultracodeが使えない・表示されないとき
公式ドキュメントでは、次のどちらかに当てはまるとultracodeは使えません。この場合、--effort ultracode で起動してもultracodeはオフのまま、モデルと上限が許す範囲で最も高いeffort(最大xhigh)で始まります。
| 原因 | 確認と対処 |
|---|---|
| workflowがオフになっている | /config の Dynamic workflows を確認。Proプランでは、ここでオンにする必要があります。設定ファイルの "disableWorkflows": true や環境変数 CLAUDE_CODE_DISABLE_WORKFLOWS=1、組織の管理設定でオフになっていることもあります |
| モデルがxhighに対応していない | Opus 4.6とSonnet 4.6はxhighに対応していないため使えません。Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5・Opus 5・Sonnet 5・Opus 4.8・Opus 4.7・Fable 5.1・Fable 5はxhighに対応しています。/model でモデルを確認します |
workflowがオフのときは、/effort のスライダーからUltracodeの切り替えが消え、ultracode キーワードでも起動しなくなります。
組織の設定で止められるのはworkflow全体
管理者は、管理設定の "disableWorkflows": true やClaude Codeの管理画面で、組織全体のworkflowをオフにできます。ultracodeだけを禁止する管理設定はありません。effortの上限(effort cap)はultracodeで動くときのeffortを下げますが、ultracode自体はオフにしません。
利用量と注意点:ultracodeはトークンを多く使う
公式ドキュメントは、ultracodeをオンにすると、同じ依頼でもworkflowを使わない場合より多くのトークンを使い、時間もかかると説明しています。サブスクリプションでは、その分が利用上限から引かれるので、セッションや週の上限に早く達します。
ultracodeをオンにすると外れる確認
ultracodeをオンにした時点で「大きな実行をしてよい」と同意したものとして扱われ、次の確認が行われなくなります。
- workflowが大きくなったときの Large workflow の警告(通常は、25体を超えるエージェントを予定したときや、予測トークン数が150万を超えたときに表示)
- セッションでサブエージェントを同時に動かせる数の上限
- Auto Modeでの、最初のworkflow起動時の承認
使いすぎを防ぐ方法
- まず小さく試す:リポジトリ全体ではなく1つのディレクトリなど、作業の一部で試して、使う量の見当をつけます
- 途中で止める:
/workflowsで各エージェントのトークン使用量を見られ、いつでも止められます。完了した作業は通常は失われません - 規模の目安を決める:
/configの Dynamic workflow size で、Claudeが目指すエージェント数を選べます(small:5体未満、medium:10体未満、large:50体未満、unrestricted:制限なし)。既定はmediumで、Proプラン(v2.1.271以降)ではsmallです。これは目安で、上限ではありません - モデルを確認する:エージェントは、ほかに指定がなければセッションのモデルで動きます。大きな作業の前に
/modelを確認し、強いモデルが不要な段階は小さいモデルを使うよう頼めます - 終わったらオフ:普段の作業に戻ったら
/effort ultracode off
| 実行時の上限(公式ドキュメント) | 内容 |
|---|---|
| 同時に動くエージェント | 既定で最大16(CPUが少ない環境ではそれ以下) |
| 1回の実行のエージェント総数 | 最大1,000 |
| 利用上限に達したとき | 対話セッションでclaude.aiのサブスクリプションを使っている場合、上限が24時間以内に戻るなら、実行は一時停止して戻るのを待ちます(v2.1.271以降。条件あり) |
向いている作業と、ultrathinkとの違い
向いている作業
公式ドキュメントが挙げる例は、次のような作業です。
- コードベース全体のバグ調査や、同じ問題がないかの点検
- 500ファイル規模の移行
- 情報源を突き合わせて確かめる必要がある調査
- 決める前に、複数の方向から計画を立てて比べたい難しい計画
反対に、ファイル名の変更や小さな修正のように、結果を見ながら1つずつ進める作業では、workflowを使う分だけトークンと時間が増えます。こうした作業ではultracodeをオフにしておきます。
ultrathinkとの違い
| ultracode | ultrathink | |
|---|---|---|
| 何をするか | 多数のエージェントで作業を分担する(workflow) | その1ターンだけ、より深く考えるよう指示を加える |
| effortへの影響 | なし(--effort ultracode で起動した場合だけxhighになる) | なし(APIに送るeffortレベルは変わらない) |
| 使い方 | /effort ultracode かプロンプトに ultracode | プロンプトのどこかに ultrathink |
なお、「think」「think hard」のような言葉は、キーワードとしては扱われず、普通の文章として渡されます。
よくある質問
Q. ultracodeはmaxより上のeffortレベルですか?
A. いいえ。ultracodeはeffortレベルではなく、Claude Codeの設定です。今のeffortレベルのまま、作業の進め方をworkflowに変えます。claude --effort ultracode で起動したときだけ、effortもxhighになります。
Q. Proプランでも使えますか?
A. dynamic workflowはすべての有料プランで使えますが、Proでは /config の Dynamic workflows をオンにする必要があります。使うモデルがxhighに対応していることも条件です。
Q. オンのまま放っておくとどうなりますか?
A. セッション中のすべての実質的な作業でworkflowが計画されるため、普段の作業でもトークンを多く使い、利用上限に早く達します。/effort ultracode は今のセッションだけに効くので、新しいセッションではオフに戻ります(設定ファイルで "ultracode": true にしている場合を除く)。
Q. 「ウルトラコード」と「ultracode」は同じものですか?
A. 同じものです。この記事では公式の表記どおり ultracode と書いています。
まとめ
- ultracodeはeffortレベルではなく、Claudeに大きな作業をdynamic workflow(多数のエージェントの分担)で進めさせる設定
- オンは
/effort ultracode、オフは/effort ultracode off。1回だけならプロンプトにultracode - v2.1.284以降は、今のeffortレベルのまま動く。
--effort ultracodeで起動したときだけxhighになる - 使えないときは、Dynamic workflowsがオンか(Proは要オン)、モデルがxhighに対応しているかを確認
- トークンを多く使うので、大きな作業のときだけオンにし、まず小さく試す
今日できる最初の一歩として、claude --version でバージョンを確かめてから、1つのディレクトリだけを対象に ultracode: を付けた依頼を試し、/workflows でエージェントの数と使用量を見てみてください。effortの各レベルの違いは、effortレベルの記事で詳しく説明しています。


