OpenAI dotsの始め方と設定|作成・アプリ接続・PCアクセス・定期タスク・動かないときの対処

OpenAI dotsの始め方と設定|アプリ接続・PCアクセス・定期タスクの手順のイメージ
AIエージェント

OpenAI dotsの始め方と設定|作成・アプリ接続・PCアクセス・定期タスク・動かないときの対処

OpenAIのdots(ドッツ)は、ChatGPTの中で常に動き続けるAIエージェントです。この記事では、OpenAI公式ヘルプ「Getting started with your dot」に沿って、dotを作ってから、仕事を任せられる状態にするまでの設定を、手順の順番で整理します。アプリをどこまでつなぐか、自分のパソコンを使わせるか、どこで止めるかといった、使い始めに決めておくべき点と、うまく動かないときの確認先もまとめます。

先に結論:使い始めるまでの5ステップ

dotは、GPT-6 Astraで動き、専用のクラウドコンピューターを持つ、ChatGPTの常時稼働エージェントです。目標を伝えると、会話していない間も作業を進め、結果を確認用に返してきます。使い始めるまでの流れは次のとおりです。

ステップやること決めておくこと
1. 作るChatGPTのアプリかパソコンのブラウザーで作成し、名前を付けるどの端末から使うか
2. アプリをつなぐプラグインでカレンダーやメールなどを接続する読ませるだけか、変更・送信も許すか
3. 仕事を頼む目標と必要な情報を伝える。定期的な仕事はスケジュール化する結果をどこで確認するか
4. 自分のPCを使わせるか必要ならデスクトップアプリで「Allow access」使わせないなら何もしない(初期状態はオフ)
5. ルールを決めるカスタムルールで、操作ごとに確認の要否を決めるどの操作で必ず止めるか

使えるプラン(2026年10月26日時点の公式ヘルプ)

  • Pro:18歳以上。欧州経済領域(EEA)・スイス・英国を除く地域で順次提供
  • Business Premium:対応地域で提供。ワークスペースの条件あり
  • Enterprise(Edu・Healthcareを含む):ベータ。初期状態はオフで、ワークスペースの管理者が有効にすると使えます

最初のdotは、ProかBusiness Premiumのプランに追加料金なしで含まれます。より深い作業のための利用枠もプランに含まれ、提供開始後の最初の1か月は上限が拡大されています。順次公開のため、アカウントに届くまで数日かかることがあります。

手順1:dotを作る

dotは、次のどれかで作れます。

  • ChatGPTのモバイルアプリ(iOS・Android)。最新版にしてから作成します
  • ChatGPTのデスクトップアプリ(Windows版もあります)
  • パソコンのブラウザー版ChatGPT

画面の案内(オンボーディング)に沿って作成します。スマートフォンのブラウザー版ChatGPTは対応していません。dotが見当たらないときは、使うつもりのアカウントとワークスペースになっているか確認してから、chatgpt.com/dots を開きます。

名前と見た目

作成時に名前を付けられます。ハンドル(呼び名)は、名前を付けなければ @あなたの名前-dot、付けると @あなたの名前-付けた名前 になります。名前や見た目は、あとからプロフィールを開いて鉛筆アイコンで変えられます。見た目は、用意されたキャラクターかペットから選べ、dotがペットを作ってくれることもあります。

普通のChatGPTの会話との違い

普通の会話は、聞いたことに答えて終わります。dotは、継続した責任を引き受け、会話と会話の間も作業を進めます。専用のクラウドコンピューターを持ち、つないだアプリをまたいで作業し、文脈を覚えておきます。あなたの判断が必要なところでは、あなたに確認を求めます。

手順2:アプリをつなぐ(読む権限と変える権限は別)

つないだアプリは、dotが仕事に使える情報になります。スマートフォンでは、dotのプロフィールの Customize > Plugins から、対応するアプリを選び、権限を確認してから接続します。この画面はChatGPT全体の設定と共通です。

つなぐ前に知っておく3つのこと

  • 頼んでいなくても読む:dotは、つないだアプリの情報を自分から確認し、そこから記憶を作ることがあります。特定の質問をしていなくてもです
  • 切断しても、取得済みの情報は消えない:アプリを切断しても、dotがすでに取得した情報は削除されません。消すにはdotを削除(リセット)する必要があります
  • 読む許可と、変える・送る許可は別:情報を読む権限があっても、内容を変えたりメッセージを送ったりする権限が含まれるとは限りません

このため、最初は必要なアプリだけをつなぎ、使いながら増やすのが安全です。

Slack・メール・テキストメッセージ

連絡手段対応状況(公式ヘルプ)
Slack接続できます。連絡手段の設定はデスクトップから行います
メール個人のメールアカウントをつないで、dotに仕事で使わせることができます。提供開始時点では、dot専用のメールアドレスは持てません
テキストメッセージ(SMS)米国のProユーザー限定の限定ベータ。外部の事業者を使うため、機密情報を送るときは注意が必要です。BusinessとEnterpriseでは使えません
電話dotに電話をかけることはできます(会話画面の電話ボタン)。提供開始時点では、dotからあなたに電話をかけることはできません

手順3:仕事を頼む・定期タスクにする

普段のChatGPTと同じように、やってほしいことと必要な情報を伝えます。ファイルや写真は会話の + から添付できます。会話に返信すれば、情報を足したり頼み方を変えたりできます。

来週の打ち合わせ相手の会社について、最近の発表と製品の変更点を調べて、
打ち合わせ前日の夕方までに要点を3つにまとめておいて。

定期的な仕事は「毎朝〜して」と頼む

リマインダーや定期的な確認は、そのまま頼めば登録されます。

毎朝8時にカレンダーを確認して、今日の予定と、準備が必要なものを教えて。

定期実行の結果や、dotからの提案は会話に届きます。登録した定期タスクは、dotのプロフィールの Recent activity から選ぶか、ChatGPTの Scheduled を開いて管理します。有効・一時停止・完了のタスクを確認でき、タスクを開けば、繰り返しの間隔、時刻、完了時の通知を変えられます。

作業の状況を見る

デスクトップアプリでdotのプロフィールを開くと、In progress(進行中)、Scheduled(スケジュール済み)、Completed(完了)で作業を確認できます。プロフィールからdotのクラウドコンピューターを開いて、画面を見たり操作したりすることもできます。

タスクごとに会話は別

各タスクには、それぞれ別の会話があり、dotとのすべての会話が自動で引き継がれるわけではありません。修正を頼むときは、該当するタスクの中で、必要な結果と関係するファイルやリンクを添えて伝えます。

Codexのクラウド環境も使える

dotは、Codex(OpenAIのコーディングエージェント)のクラウド環境でタスクを作れます。先にCodexで環境を作っておいてから、dotに使うよう頼みます。

手順4:自分のパソコンを使わせるか決める

dotは自分専用のクラウドコンピューターで作業します。あなたのパソコンへのアクセスは任意で、初期状態はオフです。使わせない場合は、何も設定する必要はありません。

使わせる場合の手順

  1. 使わせたいパソコンで、ChatGPTのデスクトップアプリを開く
  2. dotのプロフィールを開き、Computers の Your computer で Allow access を選ぶ
  3. 確認の内容を読み、もう一度 Allow access を選ぶ

許可すると、dotはどの連絡手段からの依頼でも、そのパソコンのファイルにアクセスして作業できるようになります。具体的には、ChatGPT WorkやCodexのタスクを作る、そのパソコンにあるスキルを使う、クラウドのブラウザーがサイトにブロックされたときに手元のブラウザーを使う、といったことです。パソコン上の作業は別のタスクとして、サイドバーに表示されます。

やめるときは、Revoke access を確認すると、そのパソコンのファイルへのアクセスと作業が止まります。

つまずきやすい点

  • CodexにPCをつないでも、dotには許可されない:Codexにパソコンを接続したり、Work Syncを有効にしたりしても、dotがそのパソコンを使えるようにはなりません。dotのプロフィールで許可が必要です
  • パソコンがオフラインだと使えない:そのパソコンをオンラインにし、ChatGPTアプリを開いたままにしておきます。オフラインになっても接続の許可は取り消されません
  • Allow accessが出ない:そのパソコンのデスクトップアプリで操作しているか確認します(ブラウザー版では許可できません)

手順5:カスタムルールで「止める場所」を決める

共有・購入・アクセスなどの操作について、dotが自分で進めてよいかをルールで決められます。スマートフォンでは Customize > Custom rules で、既定のルールを確認したり、ルールを追加したりします。ルールの対象となる操作を説明し、次の4つから動きを選びます。

選べる動き意味
Take action without asking確認せずに実行する
Take action if pre-approved事前に承認していれば実行する。「事前承認」とは、依頼の中でその操作をはっきり頼んだことを指します
Ask before taking action実行前に確認を求める
Hand off to youあなたに引き継ぐ(あなた自身が操作する)
  • 下書きを頼んでも、送信の許可にはならない:「下書きを作って」と頼んでも、それを送ってよいという意味にはなりません。送ってほしいときは直接そう頼みます
  • ルールでは安全策を外せない:カスタムルールは、アプリやパソコンへのアクセスを与えるものではなく、組み込みの安全策を上書きすることもできません。パスワードの変更など、あなた自身が行う必要がある操作もあります
  • dotも間違える:ルールに従うときも含めて、dotは間違えることがあります。重要な結果は、使う前に自分で確認します

一時停止とリセット

  • 一時停止:プロフィールのメニュー(•••)から Pause。再開は Paused • Tap to resume から
  • リセット:同じメニューの Reset。dotと、その会話・保存した記憶・スケジュール済みタスクが削除されます。必要な結果は先に保存し、削除の案内を読んでから確定します

記憶は2種類ある

dotは、ChatGPTの記憶を受け取るほか、つないだアプリなどから自分の記憶も作ります。スマートフォンの Customize > Memory で見られるのは、ChatGPT全体で共有している記憶の設定です。ここを変えても、dotがすでに保存した記憶が変わるとは限りません。dot自身の記憶を消すには、リセットが必要です。

うまく動かないときの確認先

症状確認すること(公式ヘルプより)
dotが見つからない使うつもりのアカウント・ワークスペースか確認し、chatgpt.com/dots を開く。プランと地域の条件、順次公開であることも確認
アプリやサイトを使えないプラグインが正しいアカウントでつながっているか、許可した操作の範囲(読むだけになっていないか)を確認。接続が切れていれば再接続する。dotのクラウドのブラウザーは、あなたのパソコンとはログインが別なので、ログインの依頼に応えるか、操作を引き継いで自分でログインする
承認したのに止まっているそのタスクに、別のログイン・接続・承認の依頼が残っていないか確認。カスタムルールが「はっきり頼んだときだけ」なら、その操作を直接頼む
作業結果やファイルが見つからないデスクトップアプリでプロフィールを開き、該当するタスクを確認。手元のパソコンでの作業は、そのパソコンのサイドバーに、定期的な作業は Scheduled にある。使うパソコンを切り替えても、既存のタスクは移動しない
止まった・指示を落としたそのタスクに、判断・承認・ログイン・接続の依頼が残っていないか確認。一時停止していれば再開する。定期タスクは Scheduled で保存された指示と時刻を確認し、完了になっていても結果を確認する
手元のPCやローカルの道具を使えない手順4の Allow access をしたか、そのパソコンがオンラインでChatGPTアプリが開いているかを確認
電話がつながらない会話が使えるなら、文字で続ける

dotのクラウドコンピューターを直接操作したいときは、プロフィールの Computers から開いて Take over を選び、終わったら Return control でdotに戻します。

よくある質問

Q. スマートフォンだけで使えますか?

A. iOS・AndroidのChatGPTアプリで、dotを作ることも話すこともできます。ただし、Slackなどの連絡手段の設定はデスクトップから行い、自分のパソコンへのアクセスの許可もそのパソコンのデスクトップアプリで行います。スマートフォンのブラウザー版は対応していません。

Q. 料金はいくらかかりますか?

A. 最初のdotは、ProかBusiness Premiumのプランに追加料金なしで含まれます。より深い作業のための利用枠もプランに含まれ、提供開始後の最初の1か月は上限が拡大されています。今後、dotを増やしたり、1体の速度や月あたりの作業量を増やしたりできるようになる予定です。追加分の価格は、公式ヘルプには書かれていません(2026年10月26日時点)。

Q. アプリを切断すれば、dotが読んだ情報は消えますか?

A. 消えません。切断しても、すでに取得した情報は残ります。消すにはdotをリセット(削除)する必要があり、そのときは会話・記憶・スケジュール済みタスクもすべて消えます。

Q. dot専用のメールアドレスは持てますか?

A. 提供開始時点では持てません。個人のメールアカウントをつないで、dotに仕事で使わせることはできます。

まとめ

  • dotはモバイルアプリ(iOS・Android)、デスクトップアプリ、パソコンのブラウザーで作れる。スマホのブラウザー版は非対応
  • つないだアプリは、頼まなくても読まれ、切断しても取得済みの情報は残る。最初は必要なアプリだけをつなぐ
  • 自分のパソコンへのアクセスは初期状態でオフ。使わせるなら、そのパソコンのデスクトップアプリで Allow access
  • 定期的な仕事は「毎朝〜して」と頼み、Scheduled で管理する
  • カスタムルールで操作ごとに止める場所を決める。下書きの依頼は送信の許可にならない
  • リセットは、会話・記憶・定期タスクをすべて削除する

今日できる最初の一歩として、dotを作ったら、まずアプリを1つだけつないで、「毎朝の予定確認」のような読むだけの定期タスクを1つ頼んでみてください。dotsの全体像や安全の仕組みは、dotsとは?の記事で詳しく説明しています。

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